池の湯温泉(屈斜路湖)

北海道東部・弟子屈町に広がる大きなカルデラ湖

【屈斜路湖】くっしゃろこ

湖畔には温泉が点在していて、「湖と温泉が同時に楽しめる場所」として知られています。

その中のひとつ

 池の湯温泉

屈斜路湖畔にある「池の湯温泉」は、
湖岸から湧き出す温泉をそのまま囲った、とても素朴な野湯です。

 

屈斜路湖には何度も訪れていますが、今回が初めての池の湯温泉!

駐車場に停まっていた車は3台ありましたが、
先客は全員、湖で竿を出す釣り人でした。

 

男女別に着替え用の小屋が設置してあるので、この中で手早く支度をします。

この日の気温はマイナス7度。
外に出ると、息が白く広がります。

いそげ、いそげ……。

寒〜〜〜いっ。

そのまま勢いで入浴。

おおお!

……あ、
あったか〜い。

池の湯温泉

温かく感じましたが、手前の方で 温度を計ってみると


38度。  ぬる湯です。

これはもう、しばらく出られません笑

 

お湯の中のやさしい温かさと、
マイナス7度のキュッと澄んだ空気。

吹き抜ける風と、ほのかに漂う温泉の匂い。

湯底からはぷくぷくと温泉が湧き出していて、
場所によって少し温かかったり、ぬるかったり。
そして、藻がぷかぷか。

釣り人の姿も風景の一部として溶け込み、
この広くて眺めの良い野湯を、まさかの独泉。

 

少し体を温めたところで、
今度は超特急で脱衣所へ戻りました。

釣り人もいるため、
屈斜路湖・池の湯温泉は、
足湯で楽しまれる方も多い温泉です。

屈斜路湖のほとりで、
静かに続いている池の湯温泉。

また、屈斜路湖に来た時に 立ち寄ってみよう!

 

 

弟子屈町 ガストホフぱぴりお

屈斜路湖の森に佇む一軒宿「ガストホフぱぴりお」

屈斜路湖のすぐ近く、森に囲まれた静かな場所にあるペンション風の宿「ガストホフぱぴりお」。

源泉掛け流しの温泉と、大樽の露天風呂を楽しみにやってきました🙌

寄り道しながら、夕方ちょっと遅めの到着となりました。

チェックインして荷物を部屋に運び、間も無く食事の時間です。

玄関から入り、左側が食堂

こちらで食事をいただき、景色を楽しみながらゆっくりと過ごすことができます。

 

周囲は自然にあふれ、

朝になるとたくさんの野鳥やエゾリスが遊びに来る、なんとも贅沢な環境です。

食事をとりながら、庭に来る小動物の様子を眺め、

食後はご主人が淹れてくれるコーヒーを飲みながら鳥の観察。

アカゲラも遊びに来ていました。

シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヤマゲラ、アカゲラ、普段あまり見ない鳥たちが集まってきます。おもしろい!

 

さて、私たちの楽しみは温泉♪

先程のロビーから逆側へ向かった突き当たりにお風呂があります。

ガストオフぱぴりお浴場

館内には男女別の内湯があります。

この日の宿泊は私たちだけだったため、男女別の内湯をどちらも自由に使わせていただけるという贅沢な状況に✨ やったぁ!

ということで、両方を覗いてみましょう。

脱衣場

ペンションのお風呂、と言っても立派な広さに驚き!

脱衣場もゆとりのあるスペース感。

棚には脱衣籠が並んでいます。

連泊する方のために洗濯機も置かれていました。

↑ こちらは左側の脱衣場ですが、

右側の脱衣場には浴用車椅子も。

素晴らしい。

 

男女別 内湯

源泉が光を浴びながら絶えずサラサラと湯縁からこぼれ落ち

長年オーバーフローし続けた結果、浴槽の縁や周囲には独特の析出物が形成されています。

そのため、洗い場全体にスノコが敷かれ移動しやすくなっています。

35年という時間が作り上げた造形は、この温泉の歴史そのものです。

敷地内にある約69℃の源泉が、そのまま惜しげもなく浴槽に注がれています。

加水という概念はありません。

浴槽に手を入れ、🫱💦♨️

『ッ!熱っつッッッ‼️🔥』

これ、相当熱いわ!入れるのか!?

と騒ぎながら、先ずは大笑い🤣

湯口付近は約60℃。

浴槽の温度は?

「ぅわぁぁぁぁ!シビれるゥゥゥ!」

 

お湯に浸かった肌がクッキリと真っ赤!!🤣 面白い!

それでもジワ〜っと浸かっていると不思議と心地よく、クセになる熱さです。

(注)混浴ではありません
(注)加水はできません …というか、加水できる蛇口がありません

設備の故障で温度調整が間に合わなかった!とご主人が言っていたので、この日高温だったのは、たまたまかもしれません笑

泉質はナトリウム-炭酸水素塩温泉。やわらかい肌あたりでつるっとした感触があり、ふわっと広がるミネラルたっぷりの甘くやさしい香りも魅力的です。分析上は無臭とされていますが、実際には温泉らしい心地よい匂いをしっかり感じることができます。

露天風呂

女湯から外へ出ると、シェルター式の露天風呂が設置されています。

外は真っ暗。

シェルター迄の路が雪で覆われているので、桶に何度も温泉をすくい、ワクワクしながら雪を溶かして少しずつ進みます。

蓋を開け、手を入れてみる。

ぬるっ!!!! なんだこれ!!

辿り着いたけど、外気温が低く、湯温も低く…!32度の浴槽には寒くて入ることはできず断念🥶

地震の影響で配管が破損し、春まで修復待ちとのことで利用できない状態でした。

今度行った時の楽しみです。

 

露天風呂のずっと奥を見ると、敷地内に貯湯タンクが見えました。

近いです。源泉が近い。

ん……???

見られてた👀!

樽造りの露天風呂

敷地内に、大きな樽が浴槽となった露天風呂が、屋根や壁で囲われた形で造られています。

私たちは道民なので、雪のある景色は日常のような光景ですが、

積雪の中、浴衣に上着を羽織って外に出ると、やっぱり気分も違います😊

露天風呂の案内看板

裏庭を散策しながら、足跡をつけて一歩一歩進みます。小鳥の声を聞きながら、 ぎゅ、ぎゅ、と雪を踏み締める音が心地良く、北海道ののどかな時間を感じます。

あれだね!!露天風呂。

辿り着いて回り込むと…「あぁ…」

実は、大樽風呂は2026年の記録的な積雪の影響で屋根が崩れてしまい、残念ながら使用不可。

向かって右側には脱衣場

左側には樽型の露天風呂

屋根と中央の柱が折れてしまい

無惨な様子となっていました。

ここを楽しみにしていたため、とても残念に思いましたが、

「直したくてもさ、雪が溶けないと何も出来ないんだ」 というご主人の様子が、なおのこと残念そう😢

これを建て直すのは大変かと思いますが、復活を願っています🙏

シェルターも大樽も、露天風呂が使えなかったのは少し残念でしたが、

それを掻き消す、内湯のパワーに大満足🥰

 

加水なしの源泉そのままの力強さと、この温泉の本質をじっくり味わうことができました。

宿泊しないと入れませんが、屈斜路湖エリアの中でも、温泉ツウ好みのこの温泉。

源泉69℃の完全かけ流し、加水なしの潔さ、そして35年物の析出物。

条件が揃った本物志向の温泉です。

次は露天風呂が復活することを祈りながら、また訪れてみたいと思います。

ガストホフパピリオ 温泉分析書

屈斜路湖 コタン温泉

北海道の東側に弟子屈町という町があります。

弟子屈町 何と読むかわかりますか?

でしくつ  …ではない!!笑

てしかが と読みます。

冬になると白鳥が集まる屈斜路湖。

カントリーサインにも

屈斜路湖のほとりにある

コタン温泉露天の湯

屈斜路湖 コタン温泉露天の湯

屈斜路湖を望みながら、誰でも無料で入れる温泉。

野湯のようですが、ちゃんと管理してくださっている方が居るので、気持ちよく利用できます。

男女別に脱衣場もあり、清掃もされていて、とてもありがたいことです。

この日は雪が降っていて、降雪が霧のように遠くの景色をかすめ、湖と空の境界が溶け合うような、なんとも幻想的な風景でした。

更には、湯気と冷たい空気が混ざり合い、視界はぼんやりとふんわりと。

その中で静かに浮かぶ白鳥たちは時折『クォー』と声をあげ、まるでお話をしているようです。

人の気配を気にすることもなく、
まるで白鳥と混浴しているような距離感。

露天風呂に身を沈めながら、目の前に広がるのは白鳥の群れ。

管理人さんのお話によると、

『今日は20羽くらいかい〜、なんもこんなもんじゃないって、80羽位になるもの』

なんて教えてくれました。

多い時で80羽!それはすごい。

近づきすぎることもなく、離れすぎることもない。
自然と人とのちょうどいい距離。

「まるで白鳥と混浴しているような露天風呂」

そんな言葉がぴったり😊🦢

コタン温泉には、こちら方面へ来る時には何度も訪れていますが、いつも誰か入浴中でなかなか独泉のチャンスを掴めずにいましたが、

念願の、雪景色&白鳥との大好きショット📸

この日は約40℃前後。
ゆっくりと景色を楽しみながら浸かるのにちょうど良い温度でした。

男女を分けるように中央に大きく配置されている岩の壁。

湖側から見ると、

 

そして岩に触れる湯面の上に、温泉成分がしっかりと跡を残しています。

視覚で感じる温泉成分を見つけると嬉しくなる♪

 

今回は運良く、管理されている方にもお会いすることができました。

管理人さんに湯温を調節してもらいながら、私たちは全裸でお話を伺い笑 湯浴みをしながらこの場所を守り続けている方のお話を聞ける貴重な時間。

ただの絶景ではなく、人の手と想いによって残されている温泉であることを改めて感じました。

日中は、観光で白鳥や温泉を見るために立ち寄る人もいるので、入浴にはタイミングが必要な時もあるかもしれません。

一度は体験してもらいたい、コタン温泉露天の湯。

是非!✋😊♨️

 

コタン温泉 温泉分析書

 

泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(いわゆる重曹泉)。

やわらかく、肌をなでるようなお湯で、長く入っていても疲れにくいのが特徴です。

コタン温泉 温泉分析書

 

コタン温泉 温泉分析書別表

 

帯広市 アサヒ湯 (再訪)

帯広市 アサヒ湯
(ピリカイコロユ アサヒ湯)

帯広市 アサヒ湯

地元の人々が足繁く通う。
それだけでなく、道外からもわざわざ訪れる人がいるほど、
知る人ぞ知る大人気の温泉銭湯♨️

私たちも、この温泉に魅了された一人……いや、二人。
何度か伺っていますが、ふとした瞬間に恋しくなり、再訪🙌

▶︎ 2024年訪問の記録はこちら

いつ訪れても人気のアサヒ湯♨️
この日も開店と同時に、次々と来訪客が流れ込んできます。

少し早めに到着し、最近のお話を伺いながら、
開店を待つ時間もまた楽しいひととき😊
いつもありがとうございます。

入浴券は大人2人分。
ピッ♪ と1000円です。(2025.11)

脱衣場はシンプルで、
大きな鏡に水場はひとつ。
鏡と向かい合うように脱衣籠とロッカーが並びます。

 

 

そして浴場のドアを開けると――

駐車場の下から、空気に一切触れることなく、そのまま浴槽へと運ばれる源泉。

加温・加水・循環・消毒、
そのすべてを行わない、
正真正銘の純生温泉。

新鮮なモール泉の中に、
細かい気泡がふわぁ〜っと広がり、
肌を包み込むようにまとわりつく泡泡🫧

浴槽から溢れ出る温泉は、
床全体を覆うほどの量。
この掛け流しの美しさに、思わず見惚れてしまいます。

pH8.9という高めのアルカリ性に加え、
炭酸水素イオン由来の泡付き、
さらにモール質のトリオ。

肌触りは、思わず声が出るほど
つるるん♪

温泉分析書には腐植質の記載はありませんが、
源泉中には腐植質が確認されている、
正真正銘のモール温泉です。

見た目の褐色、
お湯のやわらかさ、
そしてこの独特の肌触り。

十勝らしさをしっかり感じさせてくれる、毎日入りたい!自宅に欲しい!一泉です🙌

※許可を得て撮影しています

アサヒ湯 温泉分析書

ピリカイコロユ アサヒ湯
泉温:42.3℃
pH:8.9
泉質:アルカリ性単純温泉
(アルカリ性・低張性・高温泉)

帯広アサヒ湯温泉分析書

 

ニセコ SHIGUCHI (シグチ) 宿泊

宿泊しないと入浴することができない、ニセコの森にひっそりと佇む、その温泉を目指して!

冬のニセコはスキー目的で海外の方が多く訪れるので、
雪が降る前のタイミングで予約。
ちょうど宿泊前日に雪が降ったので、雪のある景色を愉しむことができました。

なかなかこの施設に関する情報も少ないけど、ご紹介したい一軒となりましたのが、こちら!

ニセコSHIGUCHI(シグチ)

ニセコの森の中にひっそりと、独立した別の場所へ来たかのような雰囲気。
『アートヴィレッジ 』という呼び方が今のところ一番しっくりくるかな。
とにかく素敵な場所です!

SHIGUCHIに向かっている途中、
「入り口が分かりにくいので、【レストラン ソモザ】を検索して来てください」 と、わざわざ電話をいただきました。

確かに、大々的に看板が掲げてあるわけではないので、通り過ぎてしまう人もいるかもしれません。 が、この自然の雰囲気を壊さず入り口から世界観を作っているのは、さすが芸術的なこだわり!

到着すると、敷地の入り口で女性スタッフの姿が。

私たちに気がつくとニッコリ笑って
「私について来てください!」と軽やかにひと言。

『今日は雪が降るくらい寒いのに、そろそろ到着するかもしれない時間から鼻の頭を赤くして、ここで待っててくれたんだね』
ヤダァ可愛い〜 嬉しい〜 素晴らしい〜
そう言ってる間に 「あ、行っちゃう!」 女の子はどんどん敷地の奥へ!
慌てて車を発進させ、見失わないようについて行く私たち。

カーブの先に見えてきたのは、
大きくて立派な三棟の建物。

近くで見ると一棟が大きすぎて、全部で何棟がどんな風に並んでるのか把握するのにちょっとだけ時間がかかった気がします笑

どの建物も、そこに建っているだけで既にアートの気配!

手前が一番大きな建物で玄関が二つ、真ん中は玄関がひとつ真ん中に備わっている建物、そして一番奥の建物は、真ん中で半分に分かれる入り口?エントランスのような場所に、 何かが見える😳!!

大きな、 何あれ! 壺!?

その周りに水が張られて、逆さ壺みたいに映り込んでる✨
壺を陰で見せるなんて! かっこいい…!
だって、一般家庭なら 二世帯住宅の玄関先ですよ。
それが、SHIGUCHI ともなると入り口でさえ芸術🫢

感心しながら、 さてさて、今日泊まるのは、どの建物?

「こちらです」
3棟のうち、真ん中に位置する建物が 今回宿泊をする棟。

SHIGUCHI   火(KA)

手前の建物が「空と風」1棟を半分に分けた2人で宿泊するときは一番広いお部屋。
真ん中の建物が「火」唯一丸ごと1棟貸しのお部屋。
奥の建物が「水と地」1棟を真ん中から半分に分けたお部屋。

車を停めて、まずは荷物を部屋に置かせてもらってから、
チェックイン手続きのために案内された一本道を奥へ。

 

その先に静かに佇んでいたのは、

レストラン SOMOZA(ソモザ)。

こちらが、管理棟となっていて、夕食・朝食をいただく 別棟のレストラン。
レストラン という呼び方とは 随分印象が違います。

自然広がるニセコの明るい景色から、
光を遮る重厚な木造の入り口へ足を踏み入れ……

奥の引き戸が開いた瞬間、目の前に広がったのは、
大きな絵画、芸術っぽい置物。

思わず小さな声で「ぉぉぉ…!」 立ち止まってはゆっくりと見入ってしまう。

古い食器や土器のようなものが作品みたいに並べられた、ガラスの壁のギャラリースペース。
普通の旅館や施設では「売店」「お土産コーナー」と呼びますが、ここでは完全にギャラリー🖼️🏺!
まるで 手を触れないでください というような展示物的な並び方。

こちらです と案内されながら
ガラスとガラスに挟まれたような廊下を進みながら、

窓の向こうに見えるのが、静かに流れる硫黄川。

硫黄川

硫黄成分を含む川だから、その名も硫黄川!とのこと。
どの辺りかは分かりませんが、川のほとりに掘削され湧き出た源泉があるのだそうです。

えーっどこーーー👀 と、
目を凝らして源泉を探そうとしたけど、残念ながら見つけられず🥸

「オーナーが坐忘林と同じの様ですが、源泉も同じですか?」と聞いてみたところ、温泉自体は“おそらく同じ”との回答。(定かではない)

そんな話を聞きながら、もう、ワクワクが止まりません🤗

アンティークな雰囲気のソモザ店内へ。
『こちらでお待ちください』と、中央の丸い大きなテーブルへ案内され、
椅子を引いてもらって着席するも、
周りの様子に興味津々🤩

天然木のテーブル、中央には熊やアイヌの木彫りの作品、
窓いっぱいに広がるニセコの森と硫黄川。

ウェルカムは、点てたばかりのお抹茶と、
スタッフさん手作りの “お茶と栗”の和菓子。

ほろっと優しい甘さで、お抹茶と相性抜群です。 お抹茶がまた美味しい‼︎

そして庶民である私たちにとって 面白かったのがコレ!
顔パックで見るような、小さく固まった白くて丸い物👀なにこれ!
それを、横にある水の穴へ運んでポチャン💦
すると…むくむく膨らんで、

 

なんと、程良く濡れたおしぼりに変身👏👏👏

お茶とお菓子をいただき、チェックインの手続きを済ませると、管理棟の中を案内してくれました。

 

古材の梁、土器や器が並ぶガラス棚、自然光、店内に流れる音楽、空間の静けさ。

雰囲気といい、おしぼりといい、普段あまり触れない特別感が👍

いつになったら温泉の紹介ができるのか?というくらい温泉にたどり着く迄の情報量満載。

まだ受付なのに笑笑

玄関近くにある階段から、靴を脱いで二階へ。しっかりとした木造の階段を踏み締め二階へ上がると

畳を敷いた中央に囲炉裏。仕切りの壁に鉄板廃材を利用した茶室がありました。

 

先程お茶をいただいた一階のテーブル席の真上は吹き抜け。

それを今度は二階から見下ろします。

“SHIGUCHI”という名前は、
北海道の古い言葉で「境界」「はじまり」を意味する“シグチ・シグチュ”から名付けられたものなんですって。
そして、そこに見える、梁を組む時の『しぐち』と呼ばれる加工部分の言葉から、人と人もこの仕口のようにしっかりと強く繋ぎあっていられたらという想いから、この施設の名が付けられたそうです。

シグチがよくわかる梁に使用されていた加工木材

驚いたのは、オーナー様の考えやSHIGUCHIの世界観に深く共感し、それを表現できるスタッフの方々!

こちらの女性スタッフの方はもちろんなのですが、SHIGUCHIとスタッフの皆さまとの在り方そのものが、とても素晴らしいと感じました。

SOMOZA2階 茶室前のテーブル席

 

さてさて!!
チェックインと同時にソモザは満喫したので、いよいよ本日の宿泊棟

SHIGUCHI【火】- KA –

3棟建つ中の真ん中の棟
入り口は一つで、その建物を一軒丸ごと貸切にできる唯一の棟です。

【火】と書いて【か】と読みます。

150年程前に(2025年時点) 何処かで実際に住んでいた農家さんの家をそのまま移設してきたという立派な建物。そこに、デザインを散りばめ、まるで大きな作品のように完成されています。

 

 

大きな窓、高い天井、薪ストーブ、異国のような雰囲気が既に非日常。

 

ダイニング/キッチン

冷蔵庫にはビール、スパークリングワイン、ジュース、ミネラルウォーター、全て自由に飲んでくださいと準備されたもの。

 

食器類やキッチン調理器具も

生活感を感じさせないこのゴージャスな空間は何!? 住みたい!

 

ダイニングの横にある階段を上ると

広すぎる立派なロフト

のフロアからはリビングを見下ろすことができて、

 

置かれているソファがまた特等席。

下に降りて玄関から真正面に見えたガラス張りの椅子が置かれたこの空間は、外。喫煙所のようです!

こんな絵になる喫煙所見たことない👀‼️

ベッドルーム

ウォークインクローゼットは解放されていて扉は無し

所々にあるオブジェのひとつ

 

ここを曲がって奥に進むと

いよいよ!!!!!

SHIGUCHI -KA- 浴室へ🤩

水の流れる音がだんだん耳に大きく響きます

タオルが掛けられている場所は、

(タオルを一度外しちゃってるので掛け方が暴れてます😅)

なんと!パネルヒーターのような暖房器具!

素晴らしい👍✨タオルはホカホカと温かく、使って少し濡れてもすぐ乾く☀️

 

ドアを開けると、正面には

海外ドラマに出てくるシャワー

頭上から降ってくるやつです

手持ちできるホースのシャワーと、頭上固定のでっかシャワー。

カランはなく、シャワーかシャワーの2択ですが🤭

下に出そうとして誤って上から出ると、罰ゲームのように冷水を被ることになるので注意⚠️

ボディソープとシャンプー・トリートメントはSHIGUCHIオリジナルで、フロント棟で購入も可能です。

SHIGUCHI 火(KA) 内湯

内湯の浴槽。

足を伸ばしてゆったり入れる広さです。

湯色はほんのり薄い濁りのあるほぼ透明の湯。 ただ、ニセコのお湯には珍しくアブラ臭の強い温泉!

これはいいお湯に出会った!🙌

源泉温度が56.4度(計測時気温21度)で、湯口の温度が54.3度(計測時気温-2度)。 ということは、ほぼ源泉温度!?すごい!

湯量で温度調整をしていて、浴槽温度は41.8度と丁度良い湯温👍💕

1人でゆったり入れる大きさ。

2人で入ると…小さければいけるか、追い出される事もあるかな?笑

こんな感じです

お湯は浴槽内で手にすくうと軟らかな感触で、肌に滑らせるとキシっと止まる。

肌は何かに守られているようにしっとりが長続きしていました。

 

SHIGUCHI 火(KA) 露天風呂

檜で造られた浴槽の露天風呂は、壁の一部が開放された半露天風呂です。
景色と温泉。絵画のよう。

天井を見上げると吹き抜けて高い!
ここにも『シグチ』がありました。

外の空気や風が露天風呂を抜け、-2度の冷気が温泉の湯気を立たせます。

露天風呂は浴槽上の湯口からと、浴槽内真ん中辺りの浴槽内にも直接流れ込む小さな湯口があります。

 

内湯より幅があり、広い浴槽。

各所にアートが散りばめられているSHIGUCHIの露天風呂では、
湯気と光によって、時間帯により見え方が全く異なります。
雪景色広がるニセコの風景、夜は白樺が主役となって夜の景色に陰影をつくります。
露天風呂の浴場に足を踏み入れるたび、
SHIGUCHIの施設内に飾られている 何枚もの水彩画を見ているかの様でした。

朝は澄んだ透明な空気に緑の中の白樺。朝靄のように重なる温泉の湯気。

 

夕方は陽が落ちた瞬間淡い青色に包まれ、薄暗い中に明るさを出して幻想的に。

SHIGUCHI-KA- 露天風呂

 

夜は黒の背景に光を帯びた枝が静かに浮かんで、湯気がふわ〜っと霞ませる。

これだけアートに囲まれていると、意図せず自分の中のアートが解放される気がします。
「この風景に重ねてさ、例えば温泉を上から細く落下させて、滝から川〜のように見せたりして、温泉の見せ方をもっと立体的にしてアートの一部になったら?」
な〜んて 話しながら😁
ついつい長湯してしまいます笑

これが、シグチの謳っている『ギャラリーステイ』か!と実感🥰

硫黄川のせせらぎと源泉が流れ落ちる音とが響き合い、自然の中に包まれているような心地よさは、至福の極み♨️💕

 

SHIGUCHIの横を流れる硫黄川の沿線にある自家源泉から引かれる掛け流し。

引いた源泉そのままに、消毒も加水も循環濾過も一切なく、生の温泉が注がれています。

浴槽の湯温は湯量で調整しているため、注湯量は少なめです。
温度は気温に影響するため、食事の時間に一度施設の方が浴槽内温度を確認し調整をしてくれていましたが、夜はグッと外気温が低くなり、『寒っ!』と声を出しながら急いで湯船に向かい、静かに浸かる露天風呂は長湯できるしあわせな温度に。

湯口の温度は52度、浴槽内温度は40度でした。

湯上がりは結構長く汗ばむ感じでしたよ。

 

SHIGUCHI温泉分析書

 

♨️ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉


SHIGUCHI -KA- 地下

KAの棟に宿泊する場合、最大8名まで利用できる広さがあり、4名以上の場合は地下のお部屋も開放されます。

2名で宿泊の際は施錠されていて地下エリアに立ち入ることができないのですが、特別に。


一つ目の寝室とシャワールーム前

そして、もう一つの寝室

こちらの部屋の隣には、シャワールームと、

その先には露天風呂が!

照明の不具合でゆっくり見ることはできませんでしたが、ここに浸かって見る景色はまた格別だろうなぁと感じました。

このお風呂に入るためには、あと何名分追加料金をお支払いすれば開放してもらえるのかな?💰😱…なんて考えてみたり… 笑

見学ツアーありがとうございます🙇‍♀️

 

SHIGUCHI  -食事-

SHIGUCHIでの食事は、SOMOZA(そもざ)でいただきます。 受付をした管理棟となっている、レストランです。

🍽 SOMOZA ディナー

夕食は、敷地内のレストラン SOMOZA(ソモザ) にて。

訪問日はほかの宿泊客が無く、食事時はレストランの貸し切り状態。

普段は奥のテーブル席や個室席での食事となりますが、この日は特別!中央のテーブル席に案内していただきました。

着席して最初に選ぶのは、飲み物。

せっかくなので アルコールは ニセコのクラフトビール。
そして、ミネラルウォーターかスパークリングウォーター、どちらが良いか?と聞かれ、スパークリングを。

静かな空間に、グラスの中で立つきめ細かな泡。

キャンドルの灯りと、木彫りのオブジェに囲まれた円卓。
天井の梁、闇に沈む外の森。広い空間に響くBGM
料理が運ばれてくる前から、空間そのものが SHIGUCHI×SOMOZA 。

静かにメニューを開きます。

この日のコースは、料理名に北海道各地の地名が添えられた構成。

室蘭、仙鳳趾、虎杖浜、噴火湾、函館、壮瞥町、滝川、栗山町、ニセコ、安平町。

北海道のあちこちを旅するように、一皿一皿が物語として連なっていきます。

 

最初の一皿は、手のひらに収まるほどの小さなひと口。

スプーンに乗せられたリエットのやわらかな質感。
マッシュルームのサブレでサンドされたリエットは、手で持っていただきます。

華やかな登場の一品目。口の中と目の奥に静かに余韻が残ります。

 

続いて運ばれてきた一皿は
仙鳳趾(せんぽうし)の牡蠣。

昆布だしが泡泡になって、牡蠣を包み込むように埋まっていた一皿。
牡蠣は沸騰させない温度で、そっと火を入れているから、
身は縮まず、芯はとろっとしたまま。

だしは液体ではなく、泡として纏わせることで、
口に入れた瞬間にすっと消えて、旨みだけが残る。

静かで、やさしくて、牡蠣そのものの美味しさが際立つ料理でした。

 

牡蠣の次に運ばれてきたのは、アイナメ。

炭火で焼かれた皮目は香ばしく、身はふっくらとして力強い白身。
下にはナスのコク、そこに燻製のニュアンスと柑橘のゼストがふわりと重なる。

静かな牡蠣の余韻から、
火の存在をはっきり感じさせる一皿でした。

 

次はスープ。

たっぷりのオニオンに、カニの身も贅沢に入った一杯。
上にのせられたパイは、こんがりと香ばしく焼かれていて、
スプーンでさっくり崩しながら、スープと一緒にいただく。

甘みの出たオニオンと、毛蟹の旨みが重なり合って、
体の奥からじんわり温まるスープでした。
玉ねぎは札幌、東区で生産されたもの!

 

次に運ばれてきた一皿は、 海と太陽。

右に添えられているのは、フキのピクルスで仕立てたタルタルソース。
初めて食べたけれど、さっぱりとしていて驚くほど美味しい。
フキをこういう形で使うんだ!と感心。 美味しいぃぃ。
ソースとして添えられているのに、ちょっとずつ何度も口に運びたくなる😍

フキのタルタル

中央は、函館産のマツカワ鰈。(タカノハです)
身が厚く、しっとりとして、ふわっとほどけるような柔らかさ。
皮面のみ火入れをして中は半生状態。その火入れ加減が本当に絶妙で、白身魚の上品な旨みが静かに繊細に口の中に広がります。

 

左は、噴火湾産ホタテのクネルのフリット。
ホタテをムース状にしてから揚げているので、
噛んだ瞬間、ふわっふわ、フワッフワ。
海産物らしさを主張しすぎない、ホタテのやさしい甘さがとても上品。
半分に切って、 二人のお皿に 仲良く半分ずつ乗せられてきました。

海と、太陽。 なるほど。
それぞれの素材が、形を変えながらも美しく調和した一皿でした。

 

ここで箸休め 【龍宝の清涼】

黒葡萄の果肉のみを使ったソルベ。
そこに、きゅっと煮詰めたバルサミコ酢を ススっと乗せて。

ひと口含むと、ひんやり冷たく、さっぱり、すっきり。
果肉だけの葡萄の瑞々しさと、バルサミコ酢の酸味とコクがきれいに重なる。

葡萄にバルサミコ酢。 合うに決まっている組み合わせだけれど、
その「間違いなさ」を、静かに確信させてくれる一皿。

次の料理へ向かうための、心地よいはし休めです。

 

メインのお料理【クンネレラ】
滝川といえば、名産は合鴨。
その合鴨を、しっとりとしたローストで。

添えられているのは、栗山町のかぼちゃのピューレ。
やさしい甘みと、なめらかな口当たりが、鴨の旨みを包み込みます。

ソースは、雉・鴨・鹿のお肉で取った赤ワインソース。
野性味がありながらも角がなく、深く静かなコクがある。

一皿の中に、土地の記憶と命の重なりを感じる。
力強さと繊細さが、きれいに釣り合った一品でした。

一緒に添えられてきたのは、

〜縄文パン〜

そば、そばの実、きなこ、ごま、長芋、くるみ、蜂蜜、どんぐり。
素朴で力強い素材だけを使った一皿。

縄文時代に使われていたであろう形を模した器にのせられて、合鴨のローストと一緒に運ばれてきました。
香ばしさ、甘み、滋味。 焼きたての香ばしさ。
食事の時間に合わせてちょうどよく焼き上がるように準備してくれたそうです。

そのまま頬張り、後からは赤ワインソースを少しつけていただきました。
素朴な素材の香ばしさに、ソースの深いコクが重なり、
縄文の大地と、今の料理とが静かにつながるように感じました。

 

食事のように運ばれてきたデザートは
可愛らしいお花が飾られた ニセコチーズ工房のブルーチーズと柿のピューレ。
カリッコリのちょっと硬いサブレに乗って 3口くらいでいただきました。

使用されているブルーチーズは、
ニセコチーズ工房の「空(くう)」。

青黴が強すぎず、でもしっかりとブルーチーズらしさがあり、
とてもやさしい味わい。
美味しくて、いつも買って食べている大好きなチーズです。

そのブルーチーズに、柿のやわらかな甘み。
そして、白ワインのゼリー。 素晴らしいデザート! と思いきや。

最後の一品、冷たいデザートです。

フルーツほおづきのソルベ。

ミニトマトに似た、食用のほおづきの実を使い、
甘味は一切加えず、フルーツほおづきそのものの甘さだけ。

一度、余市で売られていたフルーツほおづきを食べた事があります。
そうです。あの、ほおづき! 皮を剥いて開くと 羽子板で打つハネのような形になって、そのまま実をパクッと。 甘くて美味しかったのを思い出しました。

そこに添えられているのは、
北海道産のパッションフルーツで作ったソース。

つぶつぶとした種の食感が心地よく、
甘酸っぱさが口の中に広がりながら、
食事の最後をすっきりと締めくくってくれるデザートでした😊

この日のコースは、北海道の 海・大地・風・命を、料理という形で静かに辿っていくような、食の北海道 フルコースというような 北海道各所・各名産品を堪能できる素晴らしい食事の時間となりました。

全て、北海道の地産地消。その拘りが素晴らしい! 道外からの方達だけではなく、北海道民としてもとても喜ばしく誇らしい、絶品のコース料理でした。

食べ終えたあとに残ったのは、 満腹感よりも、満足感。
忘れられない一夜を、ありがとうございます。

 

🍽️SOMOZA 朝食

朝食は、そもざの奥にあるテーブル席にて。

明るく開放感があり、天井が高く空間も広い。

一人ずつ、洋食・和食をそれぞれ選びました。

朝食:洋食
朝食:和食

メニューはこちらです

洋食
和食

共通するのは、食前のしそジュース、季節の小鉢、季節の温野菜、玉子焼、お新香、季節のフルーツ、フロマージュブランとグラノーラ。

スライドショーです

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和食のご飯は、鷹栖(旭川)のゆめぴりか(北海道の美味しいお米!)と雑穀のご飯を土鍋で炊いて。

これが、ものすごく美味しかった! 雑穀米は硬いイメージだったけど、全然硬くなく、ふっくらしていて、穀物の素朴な味がしっかりと。毎日食べたい。

全粒粉のトースト

洋食のパンは、全粒粉を使ったトースト。
石焼きトースト? 石焼きパン?
焼いた石の上にトーストされたパンが乗っていて、
食べている間に冷めたり硬くなったりしない。 ずっと程よいトースト加減。
この出し方は素晴らしい✨
家でもやりたいけど、自分でやるにはちょっとめんどくさくて現実的じゃない笑

 

かいわれや花野菜が添えられて、華やかに。
笹の葉で包まれた玉子焼きも絶品でした。

和食には、いくらの小鉢も。

朝食も本当に美味しくいただきました。朝からお腹いっぱい。完食です。

フルーツは柿とシャインマスカット。
フロマージュブランとグラノーラ。

それに、食後の飲み物は コーヒーと カフェラテを。
ラテアートもしてくれるの!? 温泉マークにできる!? との無茶振りに
「ラテアートはやったことがないけど」と言いながらも、
作ってみます! と応えてくれた 温泉マークのカフェラテ。 嬉しかった😊

にこにこと感じよく、素敵なスタッフさん勢揃いのSHIGUCHI。
宿泊中、気持ちよく過ごせたのも、この方達のおかげです。

 

次の記念日にも、また来るから絶対に居てね!と約束をして。
SHIGUCHI 滞在、何泊もしてみたいなぁと 余韻を残しつつ、SHIGUCHIを後にしました。

アートにも目覚めた ちょっとリッチな私たちの温泉旅行。
イメージ的には温泉旅行というより、贅沢旅行。 最高でした😊