羅臼町 瀬石温泉(セセキ温泉)

日本の最東端 知床半島の羅臼町(地図で見ると南側)

むか〜しむかし、堀内市太郎氏が 海の中に天然温泉が湧いているのを発見。

入浴できるよう石で浴槽が造られ 守られ続けている場所。

それが、こちら!

瀬石温泉(セセキ温泉)

 

到着すると目の前に駐車場。

有名な温泉なので観光客など多く訪れますが、
地元の人が管理してくださっています。 マナーを守り綺麗に利用させてもらいましょう。

 

冬季は入ることができず(寒すぎて危なくて💦)
夏場でも満潮になると姿を消してしまう 幻の温泉。

海水に埋まる瀬石温泉

 

真冬の瀬石温泉  奥に見えるは北方領土

 

埋まっていませんが、 しっかり 海の中にあります!

大きな石! …岩!?🪨🪨を積んで、 二つの浴槽が造られています。

 

訪問時、今季最後の!というタイミングでした。

ちょっと高波気味。

右側の浴槽はちょうど良い湯加減で、

左側は海水が入りこみ、ぬる冷たい温度でした。

 

湯底からぷくぷく🫧 手を当てると温かい♨️

天気が良いと北方領土が見える 🗻❗️👀

何度か訪れましたが、いずれもタイミングが合わず!

そして、訪問客が多いため、人が居ない隙に入るのは至難です!
でも、水着などは着用せず、温泉を肌で感じ堪能しましょう。

一度は行ってみたい、入ってみたい、
憧れの温泉のひとつ瀬石温泉の入浴♨️ 🙌
ようやく実現できました😊

 

 

大雪旭岳温泉 アートビレッジ杜季(とうき)

旭岳温泉ロープウェイ手前 左側の宿で一番高い位置にあるのがここ!

アートビレッジ杜季(とうき)

1日1組限定で宿泊できる、貸し切り隠れ宿。
宿と言うより別荘のような 大きな建物です。

この辺りに温泉施設はいくつかありますが、
こちらの宿は個人のお宅のような建物なので
敷地に入って行っていいのかなと遠慮してしまうような雰囲気。
知り合いの家に遊びに行く感覚で訪ねます。

昭和16年から始まり、今も歴史は受け継がれている杜季。
開道100年の時に、高山植物園を作ったそうです。
高山植物は登山をしないとなかなか見る機会がないので、珍しく貴重です。
高山植物園での紅葉の景色も綺麗なんですって!

宿のご主人が一人で宿泊対応されており、泊まってくれるお客様にゆっくりとした時間を過ごしていただきたいとの想いで1日1組限定。
誰にも気を使わず、プライベートな時間を堪能できます。

宿主であるこちらのご主人、実は写真家!
建物の一室がアートギャラリーのようになっています。
北海道の自然の中で見つけた一瞬一瞬を写真に納め作品として飾られていました。
とても、素敵です。

さて、到着して間もありませんが、まずは私たちの目的♨️お風呂はどちらに?

階段を降りて1階へ。

おお、一軒家にあるお風呂ではなく、普通に内湯! ちょっと広めです。

無色透明ですが、成分に含まれるマグネシウムが多い影響でしょうか、お湯の流れるあたりが黒いですね。

さてさて、楽しみにしていた露天風呂は!!?
こちらです! ざんっ

きゃぁぁぁぁぁ🥰 素敵です! なんという秘境感でしょう

お風呂は手造りの露天風呂。

川沿いの少し小高くなった場所にあるため、景色は最高!
自然の中、鳥の声を聞きながら、
温泉が流れる音と川の音 全部がミックスされて α波全開いい気分♨️

川には手が届く距離なので、ちょっと温度を測ってみると

22度。 んん。 ちょっと寒いから入りたくは無い。 勢いもあるし。
こういう所で エイヤーって入っちゃうのが、外人さんだって 別の温泉施設で聞きました笑

下段の浴槽は、高さがあるので 川からはちょっと遠くなります。

 

湯口の温度は48.6度。

温度調整も何もなく源泉がそのまま掛け流されているため、
上の段は44.7度と熱く、下の段は41.2度と入りやすい温度。

お湯を肌に滑らせると、つるつるよりもキシッと肌に止まる感覚です。

鎮静効果の高い泉質なので、お仕事で駆使された体も癒されます。
ちょっとした傷にも有効なので手荒れ肌荒れにも効果を実感できるかもしれません😊

 

春夏秋冬、季節ごとに色づく景色が変わって、どの季節も素敵なんだろうなぁと思いながら ご主人のおすすめの季節は?と尋ねると どの季節も良いけどやっぱり冬かな!とのことでした😊

写真家が美しいと思う風景の中で、温泉に入ってみたいなぁと思いました。

 

今は建造物を新設することができない旭岳温泉。

永くこの宿が続いて欲しいです。

 

大雪旭岳温泉 アートビレッジ杜季
温泉分析書

 

※日帰り利用できる温泉施設ではありません。

 

然別温泉 然別コタン 氷上露天風呂

北海道の大絶景の中の露天風呂。
然別湖(しかりべつこ)が凍る時期、冬だけに現れる 然別コタン。

以前は無料入場でしたが、
毎年の開催を叶えるため 協力金を支払っての入場。
1シーズン1回のみで、入場の際 カードを受け取ることができます。

シーズン中は、このカードを提示で何回でも再入場可能。
然別温泉 風水 の入浴も 半額になるそうです。

雪と氷と照明は、幻想的です。

 

さて!
私たちの目的地は♨️ こちら!!

氷上露天風呂・足湯 という看板の先へ。

日本で唯一の氷上露天風呂です。

以前は、丸い浴槽でしたが、老朽化により新浴槽に生まれ変わり
現在は四角い浴槽に。

歴史を振り返ると、沢山の試行錯誤があったそうです。
1980年から始まった 氷上村。
ありがたく、堪能させていただきます♨️🙏✨

イグルー(かまくら)の中に設置された棚を利用して、着替えをします。
水着や湯浴み着もOK。
ただし、浴槽内でのタオル絞りなど お湯を汚してしまうような行動は禁止です。

着替えて階段を登ると、

見える景色は 真っ白く凍り、雪が積もった 然別湖。

この浴槽を、一番奥のイグルー(かまくら)から見た景色がこちら
↓ ほとんど何か見えません

アップで

 

そして、浴槽にかけられた階段を降りて入ったところに、

源泉が勢いよく ジェット噴射!

クリックで動画再生

 

 

湯口から出る源泉温度は、52.3度

 

観光などで道外や国外の人たちも多く訪れ賑わっていますが、
この時は タイミングよく 2人きりで浸かることができました。

 

然別湖畔温泉 温泉分析書

こちらの氷上露天風呂は、地元の方々が運営しています。
氷上露天風呂は、男女別の専用タイムが設けられていますので
風水に宿泊すると 女性は専用タイムで利用しやすいようですね。

 

上の湯温泉 温泉旅館 銀婚湯 全浴槽


銀婚湯過去記事はこちら

 

昭和2 年(1927) 宿泊温泉施設として開業。2027 年で100 年!

その数年前、 大正の終わり頃から温泉浴場として営業はしていたそうで、
当時は川底からの自然湧出の木造浴槽だったと。

残念ながら当時の写真は残っていないそうですが、 創業当時の外観が1 枚、
ラウンジに飾られている写真です。


そこから現在の男性内湯である岩風呂を 混浴風呂として造ったことから始まり、

男性内湯(秋)
男性内湯(春)

 

3 代目館主 (現在の先代) が環境整備に力を入れながら、
杉林は種子から蒔いて50 年。

種から育てた桂林

 

 

かつて農家所有の地を譲り受け、

川の向こう側にも散策路を整備されたそうです。

川の向こうの散策路

 

湯量を増やすために(川の向こう側で) 何度も掘削をして3 つの温泉を掘り当てましたが、 その中の1 番奥の源泉は、 49 度12 リットル毎分しか出なかったため、 最初は放っておくこととなったそうですが•••

 

湯量を増やすことに成功したため、川のほとりに浴槽を設けて入れるようにしたら良いだろうなぁ と 男女に分けて今の大浴場を作ったのが、 現在の大浴場と男女別の露天風呂。

左の列が初夏、 同じ浴槽の秋野風景が右側の列です。
↓                                                                               ↓

鍵が空いていたら自由に使用できる貸切風呂

その後、 散策路を歩く人が途中で入れる2人位入れる温泉にしたら良いかなぁ?と、 奥で活用されず置いてあった源泉を利用し、米杉を彫って造ったのが トチニの湯

 

野天風呂の最初はトチニからでした。

散策ついでにどうぞ、と提供していた温泉が人気を呼び、
散歩ついでではなく、温泉を目的に訪れるお客さんの様子を見て
『そうか、 こういうのを求めてるんだ!』 と 喜んでもらえることを想像しながら、 野天風呂を増やそうと思い立ったそうです。

トチニの湯 秋と冬の景色違いで並べてみました
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

全て手造りで、 1 年1 年、 ひとつひとつ、 増やしていった当時を振り返ると

「あーでもない、 こーでもない」 と言いながら、 面白かったよ!と 先代。

 

そして、 トチニの次に造られたのは、
かつらの湯

駒ヶ岳の麓にある50t にもなる岩石を買い、 これを温泉にしてやろう!と敷地内に運び入れようとしたところ、 重すぎてクレーンで吊れず40t まで削ってようやく移動してきたそうです。

ところが、 移動してきたのは良いが、 杉林にクレーン車は入れない。

そこで、 大きな鉄板に岩石を置いて無数の丸太(ゴロ) で転がしてようやく運び入れ、 ジャッキで上げて玉石を挟み固定!!

あの場所に設置してから、 岩石の上部をボーリングで無数に穴を開けて、 それからコツコツ手彫りをして浴槽を完成させたとか。

今でもその痕跡は残っています。

 

穴を掘って造った浴槽なのに、 何故か湯がどこからか漏れてしまうため、 米糠を入れると良いよなど色々試しながら、 いつの間にか詰まって石化して固まり、 漏れることは無くなったといいます。

歴史ある本物の岩風呂。

歴史を聞くと、 今まで普通に浸かっていた温泉が、 より 有り難く思えます。

巨岩を掘った浴槽でボブスレー風に入ってみた

 

 

 

野天風呂
3つ目に造られたのは もみじの湯

野天風呂
4つ目に造られたのは どんぐりの湯

 

野天風呂
5 つ目 最後に造られたのが 杉の湯

代々受け継がれ、 100 年を迎えようとしている銀婚湯。 現在は4 代目となるそうです。         宿泊予約の取れにくい宿で有名な銀婚湯。

今回はたまたまギリギリ予約できたお正月の宿泊でしたが、

この宿は毎年翌年の予約をして帰る昔からの常連客ばかりとのことで、 もう既に次の年末年始は連泊予約で満室でした笑

(トイレ別客室は空いているかもしれません)

確かに、 精算をしてお帰りになる様子を見ていると、 「来年もよろしく~」 「また来年~」 という挨拶ばかり! 今年も、今回洗面トイレつき客室に宿泊の方々からはパーフェクトに来年の予約があったそうです

そこまでリピーター率の高い宿にはなかなかお目にかかれません。

これからも、 その先100 年200 年と愛され続け、 繋がっていきますように。

八雲 銀婚湯(トチニの湯) 2022再訪

八雲にあります 上の湯温泉 銀婚湯

広大な敷地の中に点在する野天風呂(銀婚湯管理の露天風呂)のひとつ。

【トチニの湯】

宿泊すると無料で1時間以内の貸切風呂として利用することができます。

銀婚湯の入り口から、10分ほど庭園を散策。

秋は紅葉が綺麗なので、暖かい日は景色を楽しみながら散歩をするのに丁度良い距離です。

 

二股川に掛かる吊り橋を渡って向こう岸へ!

橋の上ですれ違うには狭いので、先に渡っている人が居たら到着を待ってからの方が良いかもしれません😊

 

遊歩道には道標があるので、分かり易く向かうことができますよ。

トチニの湯は真っ直ぐ進んで左奥の方へ、ず〜っと歩いていきます。

まだかなぁと思った頃に、 あった、あった!

木製の扉を開けて、中へ入ると

丸太が横たわって

くり抜かれた穴に源泉が注がれて溢れています。

 

自然湧出の源泉がそのままかけ流されているトチニの湯。

銀婚湯一番の濃い温泉ですって書いてありました!

 

横にある屋根付きの脱衣場で衣服と靴を脱ぎ、

自然の中で 自然の木から造られた浴槽に溜められた
自然の恵みである温泉に浸かる幸せ♨️💕

気持ちいい〜〜〜🙌

そして、奥にもうひとつ!

四角く囲った浴槽!!

前回来た時は、全部の中で一番温かったこの浴槽。
今回は、丸太の湯船よりも、こちらの四角い浴槽の方が湯温が高く、
じわ〜りと温まることができました。

この日の気温13度、湯温は43度です。

 

赤や黄色に色づいた葉っぱを見ながら🍁

素敵なひとときを過ごすことができました😊

湯上がりはポカポカと、とてもからだが温まりますが、宿に戻るまでに湯冷めしてしまわないように、春や秋でも少し気温が低めの時は浴衣と羽織だけでなく、上着も持っていった方が良いかもしれませんよ。

 

はぁ、♨️ おもしろかった〜