知内温泉(しりうちおんせん) 知内町

北海道 道南エリアの中でも最も南に位置する100%源泉かけ流し温泉

その歴史はなんと、800余年にもなり、鎌倉時代に遡ります。

 

知内温泉

 

こんこんと湧き出る5本の源泉。

知内温泉には、上の湯、下の湯、露天風呂、呼吸の間、と、男女合わせて6ヶ所の浴場、8つの浴槽があります。

2018年の知内温泉紹介の時から、各所改装されたので、ここで改めて進化した知内温泉をご紹介♪

継承されるべき温泉の足跡はそのままに、脱衣場や洗い場、食堂と、改装され、そして温泉付きサウナを別棟で新築されました。

 

それでは! 知内温泉

浴場別にご紹介しますね

上の湯

脱衣場が改装され、以前と比べとても明るく綺麗になりました。

 

脱衣籠と鍵付きロッカー、どちらも利用できるので、日帰り利用の方にも宿泊者にも使いやすいよう配慮されています。

昭和32年の試験成績書の写しも額入りで掲示されており、
ここからも歴史を感じます。

上の湯(かみのゆ)は、「女将の湯」(おかみのゆ)とも呼ばれています。


上の湯は「女将の湯」、下の湯は「湯守の湯」という名前の入浴剤も販売していました。


温泉成分を再現した入浴剤なので、自宅でいつでも知内温泉♨️
お土産に良いですね!

知内温泉 上の湯 浴場

正面に大きなひとつの浴槽。
そして温泉析出物がコーティングされた岩が重なるような壁面が圧巻の浴場。
迫力のある上の湯です。

知内温泉 上の湯(男湯)冬
知内温泉 上の湯(女湯) 冬
知内温泉 上の湯(女湯) 冬
知内温泉 上の湯(男湯) 春
知内温泉 上の湯(男湯) 春
知内温泉 上の湯(女湯) 春
知内温泉 上の湯(女湯) 春

成分に鉄を多く含み、壁や床は茶色く染まっていますが、
浴槽内の湯色は、“真茶色”ではありません。

知内温泉 上の湯 湯色

浴槽に注がれる源泉は茶色く色づく前にどんどん入れ替わり、湯色は穏やかな笹にごりの色合い。

肌に湯を滑らせるとサラリとした中にキュッと引っかかりがある浴感。

鉄と炭酸と温泉ミネラルの甘い香りが、ハァ〜いい〜〜〜匂い。

自然の力だけでかけ流される贅沢

源泉は自噴。
機械による加温も加水もなし。

湯量と落水によって温度を調整するという、自然の力だけに委ねた仕組みです。

豊富な湯量で絶えずかけ流されるこの純粋な源泉に浸かることができる。
何という贅沢さ🥰

浴槽の縁へと導かれる廃湯の路だけでは足りず、
床へとさらさら流れ出す源泉。

そして、その床に刻まれる温泉の軌跡✨
温泉成分が空気に触れることで成分が固形化し、時間をかけて色づきながら模様となる。

浴槽内でも、こんな所にまで🤭

手すりのパイプについた石灰華です。

人工では、こうはならない!自然が織りなす芸術です。

知内温泉上の湯男湯 床の析出物

成分がつくる“美肌”

知内温泉で、上の湯は「お肌に良い温泉」と紹介してくれます。
塩分が肌バリアの役割を担い、炭酸水素の力で肌を柔らかく毛穴から綺麗にしてくれると共に、温熱効果で健康なターンオーバーに導いてくれます。
溶け込む鉄の成分(Fe²⁺)で肌が整い、しっとりと落ち着く湯上がりに。

なんだか肌がしっとりしっかり
そんな感覚になるのは、
巡りと鎮静が同時に起きているからかもしれません。

上の湯 洗い場

洗い場は3席。広めの配置です。

シャワー、カランが設置されていて、ボディソープ•シャンプー•コンディショナーも用意されています。

お風呂セットを用意しなくても立ち寄れる嬉しいサービスです。

下の湯 ― 湯守の湯

知内温泉 下の湯 入り口

 

脱衣場は変わらず、昔から馴染みのあるコインロッカーと棚。

知内温泉下の湯脱衣場(女湯)
下の湯脱衣場(女湯)
知内温泉下の湯脱衣場(男湯)
下の湯脱衣場(男湯)

こちらにも古い試験成績書の掲示

そして、鏡とドライヤー。

脱衣場は着替えだけで、休憩は暖簾前の男女共用スペースで!

フロント前と上の湯横にも休憩スペースがありますので、ゆっくり休みたい方はそちらを利用しましょう。

下の湯 浴場

上の湯に比べると、浴場全体は少人数向け。
浴槽は二つに分かれていて、そのうちの一つは寝湯になっています。

知内温泉下の湯浴槽 男湯

下の湯は「疲れが取れる温泉」と紹介されています。

湯温は高いことが多く、この日は

湯口で47.3度

下の湯湯口温度

湯口付近で44.8度

湯縁で44.1度でした。

高温の浴槽に浸かると、肌から体へジリ〜っと熱が入ってくる感覚。
でもただ熱いのではなく、入ってしまえば何となく入っていられる🙄

そして、体は内側から血液が動かされるような温まり方です。

 

泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉。
塩化物が熱を閉じ込め、炭酸水素が巡りを促します。
さらにこの温泉には、カルシウムやマグネシウムも含まれているため、
体の緊張をゆるめる作用も潜んでいます。

高温だから温まるのではなく、
成分が体の中から温めている。

そんな感覚になる温泉です。

鉄もこっそり有効

知内温泉は“含鉄泉”ではありません。
けれど、Fe²⁺(二価鉄)を2.4mg/kgも含んでいます。

真茶色に酸化する前の鉄が、
まだ新鮮なまま浴槽内に流れ込む🤎

鉄の成分は下半身やお腹の中を温めてくれる作用もあるので、内臓から元気にしてくれる温泉。

温泉成分がしっかりからだに作用して、1日の疲れを癒してくれる素晴らしい温泉です。

下の湯では、まずは寝湯で手足を温めて

飲泉も可能な貴重な温泉。
塩味のある旨いスープのような味わいです。

ただし、汲みに行くまでのほんの少しの距離を進むためには、
まず体を熱に慣れさせるところから🔥♨️

少し湯温が落ち着いた寝湯で(この日は43.1度!一般的なお風呂より熱めですが笑)手足を温めながら入り始めるのもおすすめです。

木を這わせてあるのは、きっと枕だと思います。

 

一日の終わりに、この温泉に浸かって帰れる地元の方が羨ましい。

それにしても、この高温に何分も浸かる常連さん!

まいりました🙇

 

知内温泉露天風呂(貸切)

露天風呂は予約制の貸切利用。

スリッパに履き替え、通路を渡った先にあります。

広い敷地の一角に造られた静かな露天風呂で、通路から見えないよう適度に囲いがありますが、圧迫感はなく開放的な空間です。

露天風呂の湯は、下の湯と同じ源泉から引かれています。
ただし源泉から少し距離があるため外気温の影響を受けやすく、湯量の加減や季節によって湯温は変化します。
ぬるめの日には、ゆっくり長湯を楽しめるのも露天ならではの魅力です。

湯はほんのり笹濁り。
浴槽の底には、鉄が酸化してできた茶色の湯華が静かに沈んでいます。


肌に触れる湯と、時間とともに姿を変えていく鉄の湯華。
同じ湯の中でも異なる表情が見える、鉄泉らしい景色です。

外気浴をしながら、ゆっくり温泉に浸かる時間。

雪が降る日も素敵な雰囲気。


春夏秋冬、四季の空気を感じながら入れる風情ある露天の湯です。
🌸🌿🍁❄️

なお真冬は外気で湯温がかなり下がることもあるため、利用前に湯温を確認してから借りると安心です。

 

呼吸の間(別棟 サウナ&温泉) 要予約

知内温泉には、サウナを備えた新しい施設「呼吸の間」があります。

知内温泉の中庭に位置し、玄関から上の湯へ向かう途中に見えています。


完全予約制で、ポンチョに着替えてから移動。入口へは2階から進みます。
近づくと、その大きさに少し驚きます。

古き湯と、現代の融合

800年以上湧き出し続ける源泉100%掛け流しの温泉が、130cmの深さの立ち湯として広がる空間。

北海道最古の温泉に、日本初導入となるエストニア製サウナが設置された特別な施設です。

古き良き温泉と、現代サウナの融合。

しかもこの建物は、グッドデザイン賞を受賞したとても美しい空間。

北海道では類を見ない完全別棟の施設で、源泉100%掛け流しの温泉浴槽とサウナが備えられています。

利用は予約制で一度に8名まで。
貸切利用も可能です。

棟の外にはウッドデッキがあり、水着着用で利用しますが、
貸切で外に出ない場合は水着なしでも施設内で温泉を楽しむことができます。

この日は貸切利用。
私たちだけの独泉・独サでした。

温泉で整え、サウナで巡らせる

まずは温泉へ。

53.4度の源泉がひたひたと流れ落ちています。

 

源泉浴槽へ浸かり、立ち湯の水圧と温泉の温熱効果が体の芯まで伝わったあとにサウナへ入ることで、効率よく発汗が促されます。

120cmの深さの浴槽に入るとだいちゃんはこんな感じ。みちるは首だけ出る。

さらさらと掛け流される湯は石灰華を育てながら床を形作り、


析出物の上で楽しむ寝湯は、温泉好きにはたまらなく気持ちの良い贅沢時間。

見て、寝て、肌で感じる温泉アート。

温泉そのものを体感する、他ではなかなか味わえない空間です。

蒸気そのものが、温泉

サウナは100℃のしっかりとした熱さ。
それなのに、不思議と息苦しさが少ない。呼吸の間だから呼吸しやすい? いや、それだけじゃない!

室内には源泉が落水しており、

その水を使ったロウリュによって、
蒸気そのものが温泉になります。

呼吸や肌から、じんわりと取り込まれていくような感覚。

温泉に“浸かる”のと同時に、
温泉を“浴びている”ような感じ!

このサウナのロウリュは、熱風や熱波ではなく温泉蒸気が体を包む本場の構造。

毛穴が開いて肌から吸収、そして、気道や肺が開いて呼気から取り込み粘膜に吸収。

まさに、『呼吸の間』でした!

エンドレス

サウナから出たら、先ずは水風呂!

と言っても、サウナ初心者の私たちには、水風呂キツかった〜!

この水風呂は地下水をそのまま引いているため、外気温によって水温も変化します。この日は水温6.2度!🥶

水温6.2度地下水浴槽

前日は2度だったそうです🤣

冷たすぎて、すぐに源泉浴槽へ戻る!!

42度の源泉浴槽で喜ぶ

そしてまた、寝湯で休んでサウナへ行って、エンドレスに続きます笑

食事でも汗をかく

そして、サウナの後には『サ飯』を食べて発汗作用MAX!なんて教えていただき、知内温泉特製のサ飯、いただきました。

食事処はこんな素敵な場所で。

テーブルの脚が、白樺の木!

白樺の木は水分を多く含んでいるので、加工するにはとても時間が掛かると聞きました。だけど、とっても素敵に、ガタつくことなく仕事してます✨かわいい〜

席につき、知内温泉特製の!

こちらが サ飯‼️

じゃ〜ん! 麻婆豆腐丼〜✨

なかなか、シビレる美味しさ!

辛いのにお豆腐の味もしっかりしていて、ボリューム満点。

お風呂やサウナの後はお腹がすきますからね、 はい、完食です♪

 

ところで、

こちらの食事処の奥の壁に飾ってあったアート作品、気が付きましたか?

白波が立って泡となったようなこの模様。

そうです。

温泉成分が固まってできた石灰華の床の模様!!! こんなアート作品になるなんて!

素晴らしい👍👍👏👏👏

 

ここに来るための旅

外気が取り込まれる設計もとても心地よく、
サウナ・水風呂・外気浴・源泉浴を繰り返す時間はあっという間。

 

貸切の時間だけでは、全然足りない! もっと居たい! と言いながら 時間となら仕方なく着替えへ。

でも、足りない位がちょうどいいんですって笑

ここに来るためだけに旅をしたくなる。
そんな三つ星施設の知内温泉でした。

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