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銀婚湯過去記事はこちら
昭和2 年(1927) 宿泊温泉施設として開業。2027 年で100 年!
その数年前、 大正の終わり頃から温泉浴場として営業はしていたそうで、
当時は川底からの自然湧出の木造浴槽だったと。
残念ながら当時の写真は残っていないそうですが、 創業当時の外観が1 枚、
ラウンジに飾られている写真です。
![](https://i0.wp.com/onsen.technical-auto.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_3206.jpeg?resize=225%2C300&ssl=1)
そこから現在の男性内湯である岩風呂を 混浴風呂として造ったことから始まり、
男性内湯(秋)
男性内湯(春)
3 代目館主 (現在の先代) が環境整備に力を入れながら、
杉林は種子から蒔いて50 年。
種から育てた桂林
かつて農家所有の地を譲り受け、
川の向こう側にも散策路を整備されたそうです。
川の向こうの散策路
湯量を増やすために(川の向こう側で) 何度も掘削をして3 つの温泉を掘り当てましたが、 その中の1 番奥の源泉は、 49 度12 リットル毎分しか出なかったため、 最初は放っておくこととなったそうですが•••
湯量を増やすことに成功したため、川のほとりに浴槽を設けて入れるようにしたら良いだろうなぁ と 男女に分けて今の大浴場を作ったのが、 現在の大浴場と男女別の露天風呂。
左の列が初夏、 同じ浴槽の秋野風景が右側の列です。
↓ ↓
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鍵が空いていたら自由に使用できる貸切風呂
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その後、 散策路を歩く人が途中で入れる2人位入れる温泉にしたら良いかなぁ?と、 奥で活用されず置いてあった源泉を利用し、米杉を彫って造ったのが トチニの湯
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野天風呂の最初はトチニからでした。
散策ついでにどうぞ、と提供していた温泉が人気を呼び、
散歩ついでではなく、温泉を目的に訪れるお客さんの様子を見て
『そうか、 こういうのを求めてるんだ!』 と 喜んでもらえることを想像しながら、 野天風呂を増やそうと思い立ったそうです。
トチニの湯 秋と冬の景色違いで並べてみました
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全て手造りで、 1 年1 年、 ひとつひとつ、 増やしていった当時を振り返ると
「あーでもない、 こーでもない」 と言いながら、 面白かったよ!と 先代。
そして、 トチニの次に造られたのは、
かつらの湯
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駒ヶ岳の麓にある50t にもなる岩石を買い、 これを温泉にしてやろう!と敷地内に運び入れようとしたところ、 重すぎてクレーンで吊れず40t まで削ってようやく移動してきたそうです。
ところが、 移動してきたのは良いが、 杉林にクレーン車は入れない。
そこで、 大きな鉄板に岩石を置いて無数の丸太(ゴロ) で転がしてようやく運び入れ、 ジャッキで上げて玉石を挟み固定!!
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あの場所に設置してから、 岩石の上部をボーリングで無数に穴を開けて、 それからコツコツ手彫りをして浴槽を完成させたとか。
今でもその痕跡は残っています。
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穴を掘って造った浴槽なのに、 何故か湯がどこからか漏れてしまうため、 米糠を入れると良いよなど色々試しながら、 いつの間にか詰まって石化して固まり、 漏れることは無くなったといいます。
歴史ある本物の岩風呂。
歴史を聞くと、 今まで普通に浸かっていた温泉が、 より 有り難く思えます。
巨岩を掘った浴槽でボブスレー風に入ってみた
野天風呂
3つ目に造られたのは もみじの湯
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野天風呂
4つ目に造られたのは どんぐりの湯
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野天風呂
5 つ目 最後に造られたのが 杉の湯
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代々受け継がれ、 100 年を迎えようとしている銀婚湯。 現在は4 代目となるそうです。 宿泊予約の取れにくい宿で有名な銀婚湯。
今回はたまたまギリギリ予約できたお正月の宿泊でしたが、
この宿は毎年翌年の予約をして帰る昔からの常連客ばかりとのことで、 もう既に次の年末年始は連泊予約で満室でした笑
(トイレ別客室は空いているかもしれません)
確かに、 精算をしてお帰りになる様子を見ていると、 「来年もよろしく~」 「また来年~」 という挨拶ばかり! 今年も、今回洗面トイレつき客室に宿泊の方々からはパーフェクトに来年の予約があったそうです
そこまでリピーター率の高い宿にはなかなかお目にかかれません。
これからも、 その先100 年200 年と愛され続け、 繋がっていきますように。