乙部町ゆりの里活性化センター(鳥山温泉)

北海道の道南、日本海側に位置する乙部町(おとべちょう)。
鳥山温泉に行って来ました。

こちらが温泉です!というわかりやす〜い看板がある訳ではないのですが、
ナビをしたらGoogleさんがちゃんと教えてくれます。

乙部町ゆりの里活性化センター(鳥山温泉)

 

月・水・金曜日が定休日で 営業時間は13時からの日帰り温泉施設です。

地元の人からは古くから「鳥山温泉」として親しまれています。

奥へ進むと、右手に 「素足のこみち」 健康遊歩道? なんだろう

覗いてみました。

これは!!! (足元マットではなく、床をご覧ください。笑)

書いてある通り 「健康遊歩道」でした。 笑

さて!!  いただいてきますか♨️鳥山温泉!!

実は乙部の温泉にはラドンが検出されており、
鳥山温泉と館浦温泉は共に北海道では数少ないラジウム含有の温泉です。

療養泉とまではいかない量であることからでしょうか、温泉分析書にはラドンの記載はされていませんが、成分総計は5.635g/kg となかなか重量感のある温泉です。

 

脱衣所にコインロッカーと脱衣カゴがあります。

浴場には縦長の浴槽が一つ。 洗い場と対面しています。

シャワー・カランは 全部で6席。
シャンプー・石鹸などは置いていないので、お風呂セットを持っていきましょう。

 

大きな窓から光が差し込み、緑が見えて気持ち良い。

ただ、、、  源泉かけ流しそのままは 熱い!!

熱いので、湯口から出るお湯の量は加減が必要ですね。
ドバドバ入ったら大変です笑

湯口から出るお湯の温度は50度。
浴槽の温度は、44.1度!

常連さんはこのまま入浴する方が多いようですが、一般的には熱すぎる温度です。
ご自由にどうぞのようなホースが配置されている理由は、この湯温のせいですね😅

薄濁りの黄緑がかった湯色。
湯縁に残り蓄積された析出物の色。

pHは7.2 の 中性。温泉の特徴としては、塩分と炭酸水素で体の芯からしっかり温め湯冷めしにくく、発汗と新陳代謝を促し免疫力を高めるデトックス温泉。
そして、肌保湿効果にも優れたポカポカしっとりの湯です♨️

加水はせず、しっかりと堪能させていただきました!

 

 

鳥山温泉 乙部町 ゆりの里活性化センター
温泉分析書

 

乙部町鳥山源泉 平成27年7月10日
ナトリウム–硫酸塩・塩化物温泉(中性低張性高温泉)

 

 

 

 

 

 

白老 虎杖浜温泉 民宿 元和や(げんなや)

源泉かけ流し宣言をしている 虎杖浜温泉。
その中でも、特にお気に入りの 素敵な温泉宿!

【民宿 元和や】

国道付近ではなく、山側の少し小高くなった場所に建ち、
白老の町と太平洋が眺められるような場所です。

ご夫婦二人で経営されているこちらの宿は、1日2組限定。

元々は日帰り利用もあったそうですが、コロナを機に日帰りは廃止し、宿泊利用のみに変更。

大将と女将は、
宿泊に来ていただくお客様に、ゆっくりした時間と、素晴らしい温泉と、美味しい料理を味わって欲しい という想いをかたちにするために
色々考え、沢山のお客様と触れ合いながら、
元和やで過ごす特別な日を 最大限で提供できるのは 1日2組が最高の加減!と
現在に至ったそうです。(2024年訪問時)

 

受付はホールにて。

ホールは食堂として使用される場所で、
食事以外の時も、景色を見ながらゆっくり過ごすことができます。

お土産コーナーは昭和懐かしい駄菓子屋さん風。
スーパーボールやおもちゃのくじ引きもありました🤭

人間味あふれる味わい深い大将と、とっても温かで優しく朗らかな女将。
元々旅亭で修行を積んだ大将の美味しい料理は、元和やを訪れた人たちの間で素晴らしいと話題になっています!

◽️元和や 食事

 

さて、この度 宿泊するお部屋は 「せっかくなので」 と指定した このお部屋。

◽️元和や 金色の間(こんじき の ま)

なんで 金色! 🤣

「いや、せっかくだから すごい部屋作ろうぜ、って… 金色にしてみた!」

大将、おもしろすぎです 笑
しかも、結構〜な こだわり方だそうで!!
やるならとことん やれるだけ という
0か100 みたいな感じ、 …嫌いじゃない 笑

金色の間の向こう側には、ちゃんとテーブルと椅子が配置されていて、
窓からの景色を楽しめるようになっています。

お部屋は綺麗に清掃されていて、

トイレは、お部屋の外で 共同?

と思いきや!  なんと、「金色専用」!! 🤣

 

洗面所の水道からは、温泉が出て来ます。
飲泉許可もとっているそうですが、積極的に飲めとは謳っていません。
勿体無い 笑

紙コップに、水道から出る温泉水をとってみると

ダーーーと入った後に、可愛く しゅわわ🫧
おぉぉ。良いねぇぇ。

 

◽️元和や 浴場

浴場は2つ、元々男女別でしたが、今は1日2組限定なので、
1組ずつ、貸切専用風呂となっています。
好きな時間に、好きなだけ。ひとを気にせずゆっくり使えます。

浴場は階段を降りた地下にあります。

地下と言っても地形上、外が見える地下。

私たちは、赤い暖簾の方。

脱衣場も、浴室も、1組で貸切とは贅沢な広さ!
元々、男湯・女湯と別れていた浴場ですものね、そりゃぁ2人で1浴場じゃ贅沢ですよね。

浴室に入ると左右に分かれて洗い場があります。

シャワー、カランから出るお湯も 温泉です。

浴槽は二つに分かれていて、大きな窓から見える景色は広大。

夕焼けの時間も、朝焼けの時間も、綺麗ですよぉ〜🌅

お湯は 無色澄明、

僅かに硫黄系の匂いと温泉ミネラルの香り。

湯口は浴槽内にあり、空気に触れることなく注がれています。

湯温はちょうど良く 左側浴槽が41.4度、右側浴槽が42.3度。

完全源泉かけ流しで、温度調整は湯量のみ!
大将が毎日天候や気温、泉温で加減を見て、絶妙な量を注湯していますので、
湯量調節のバルブは決して触ってはいけませんよ。

桶を浮かべておくと、泡つきが見られました。

温泉に含まれる炭酸成分が細かい気泡となって上がっていました。

 

毎日毎日入るのには最高の泉質です。
カップル、家族、お友達と一緒に、
小さなお子さんを持つファミリー旅行にも、
お父さんお母さんを招いてお祝いの時にも、
温かく迎えてくれる素敵な温泉旅館です。

白老、虎杖浜温泉で宿泊をするなら、元和やさん おすすめです!😊

 

◽️元和や 温泉分析書

アルカリ性単純温泉

上の湯温泉 温泉旅館 銀婚湯 全浴槽


銀婚湯過去記事はこちら

 

昭和2 年(1927) 宿泊温泉施設として開業。2027 年で100 年!

その数年前、 大正の終わり頃から温泉浴場として営業はしていたそうで、
当時は川底からの自然湧出の木造浴槽だったと。

残念ながら当時の写真は残っていないそうですが、 創業当時の外観が1 枚、
ラウンジに飾られている写真です。


そこから現在の男性内湯である岩風呂を 混浴風呂として造ったことから始まり、

男性内湯(秋)
男性内湯(春)

 

3 代目館主 (現在の先代) が環境整備に力を入れながら、
杉林は種子から蒔いて50 年。

種から育てた桂林

 

 

かつて農家所有の地を譲り受け、

川の向こう側にも散策路を整備されたそうです。

川の向こうの散策路

 

湯量を増やすために(川の向こう側で) 何度も掘削をして3 つの温泉を掘り当てましたが、 その中の1 番奥の源泉は、 49 度12 リットル毎分しか出なかったため、 最初は放っておくこととなったそうですが•••

 

湯量を増やすことに成功したため、川のほとりに浴槽を設けて入れるようにしたら良いだろうなぁ と 男女に分けて今の大浴場を作ったのが、 現在の大浴場と男女別の露天風呂。

左の列が初夏、 同じ浴槽の秋野風景が右側の列です。
↓                                                                               ↓

鍵が空いていたら自由に使用できる貸切風呂

その後、 散策路を歩く人が途中で入れる2人位入れる温泉にしたら良いかなぁ?と、 奥で活用されず置いてあった源泉を利用し、米杉を彫って造ったのが トチニの湯

 

野天風呂の最初はトチニからでした。

散策ついでにどうぞ、と提供していた温泉が人気を呼び、
散歩ついでではなく、温泉を目的に訪れるお客さんの様子を見て
『そうか、 こういうのを求めてるんだ!』 と 喜んでもらえることを想像しながら、 野天風呂を増やそうと思い立ったそうです。

トチニの湯 秋と冬の景色違いで並べてみました
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

全て手造りで、 1 年1 年、 ひとつひとつ、 増やしていった当時を振り返ると

「あーでもない、 こーでもない」 と言いながら、 面白かったよ!と 先代。

 

そして、 トチニの次に造られたのは、
かつらの湯

駒ヶ岳の麓にある50t にもなる岩石を買い、 これを温泉にしてやろう!と敷地内に運び入れようとしたところ、 重すぎてクレーンで吊れず40t まで削ってようやく移動してきたそうです。

ところが、 移動してきたのは良いが、 杉林にクレーン車は入れない。

そこで、 大きな鉄板に岩石を置いて無数の丸太(ゴロ) で転がしてようやく運び入れ、 ジャッキで上げて玉石を挟み固定!!

あの場所に設置してから、 岩石の上部をボーリングで無数に穴を開けて、 それからコツコツ手彫りをして浴槽を完成させたとか。

今でもその痕跡は残っています。

 

穴を掘って造った浴槽なのに、 何故か湯がどこからか漏れてしまうため、 米糠を入れると良いよなど色々試しながら、 いつの間にか詰まって石化して固まり、 漏れることは無くなったといいます。

歴史ある本物の岩風呂。

歴史を聞くと、 今まで普通に浸かっていた温泉が、 より 有り難く思えます。

巨岩を掘った浴槽でボブスレー風に入ってみた

 

 

 

野天風呂
3つ目に造られたのは もみじの湯

野天風呂
4つ目に造られたのは どんぐりの湯

 

野天風呂
5 つ目 最後に造られたのが 杉の湯

代々受け継がれ、 100 年を迎えようとしている銀婚湯。 現在は4 代目となるそうです。         宿泊予約の取れにくい宿で有名な銀婚湯。

今回はたまたまギリギリ予約できたお正月の宿泊でしたが、

この宿は毎年翌年の予約をして帰る昔からの常連客ばかりとのことで、 もう既に次の年末年始は連泊予約で満室でした笑

(トイレ別客室は空いているかもしれません)

確かに、 精算をしてお帰りになる様子を見ていると、 「来年もよろしく~」 「また来年~」 という挨拶ばかり! 今年も、今回洗面トイレつき客室に宿泊の方々からはパーフェクトに来年の予約があったそうです

そこまでリピーター率の高い宿にはなかなかお目にかかれません。

これからも、 その先100 年200 年と愛され続け、 繋がっていきますように。

函館 川汲温泉 明林荘

函館駅から内浦湾側へ山道を通って車で40分。 川汲町にある昔ながらの温泉旅館 明林荘。

千鶴子おばあの、お爺ちゃんのそのまたお爺ちゃんの時代からある温泉(らしい)

駐車場は、明林荘看板を目印に、道路の反対側にあります。道路の横断は気をつけて!

 

看板から階段を降りて小さな橋を渡り右側の建物へと向かって更に降りて行きます。

道路から階段を降り

 

小さな架け橋を渡り
右側の建物へ向かって進む

入り口は左が女湯、右が男湯で、中は銭湯のように番台で分かれていますので、靴を棚に置いてそのまま入りましょう。 その辺に何か置いてあっても気にしないでください。

 

番台で湯銭を払い、

女湯側 番台
男湯側 番台
女湯脱衣場にはストーブ
男湯脱衣場は広い

 

着替えは置いてある籠を使って自由位置で。

 

浴場のドアを開けると!!いきなり階段!

浴槽は下!

男湯 浴場
女湯 浴場は、横から

早速、浴場へ降りていきましょう‼️👍✨🫱

 

お湯は無色透明 かすかに硫黄臭

源泉直送パイプ

天井が高く、男湯女湯の仕切りがステンドグラス風?

とても明るい浴場です🔆

備え付けの石鹸類は無いので、お風呂セットは全て持っていってくださいね。

洗い場は鏡のみ

シャワーは無いので、洗面器をお借りして。

掛け湯をしながら体を慣らして入りましょう!

はい、気持ちいい〜!!

自噴の温泉を浴槽まで直送。とても新鮮な状態の源泉がかけ流されています。腕を見たら泡付きも🫧

お湯を肌に滑らせるとpH8.9の少しつるりとした浴感。

この日の湯口温度は46度、湯温は42度と、ちょうど良い湯加減。

アルカリ性単純温泉で、その中でも炭酸水素とカルシウムを多く含む温泉です。

敏感肌用エステでクレンジングとパックをした後のような美人の湯♨️

優しい温泉なので、湯上がりに心臓がボフボフすることなく、中からポカポカ温まりました。

川汲温泉明林荘 温泉分析書

 

 

川の淵から温泉が湧き出ているこの地で、千鶴子おばあは育ったそうです。山間道路も無かった昔々、川に入って遊んでいた子供の頃のお話もおばあに教えてもらいました。

昔はこの温泉は木管で運ばれて市街地で温泉利用されていたとのこと。

😁少し口は悪いけど、とーっても優しいおばぁなんです。

勝手に変なことしたらゲンコツばりの叱責がありますが、失礼が無ければとっても優しくて元気な面白い昭和ばーちゃん🤣

長く長く元気でいてね! また温泉入りに、遊びに来るね〜!

白老 ケイホク温泉 宝湯

苫小牧から登別に向かって白老を走ると、
国道沿いにあるのに「どこ!?」と見逃してしまう
知る人ぞ知る! 【宝湯】

白老 虎杖浜温泉で引かれている数多くの温泉がある中、
こちらの温泉で使用されている源泉に一般利用できる施設は、「宝湯」1軒だけ。国道向かいの建設会社が温泉掘削に成功し、その源泉を引いているのが個人宅を含め4軒のみ。その中の1軒が、こちらの「宝湯」という訳です。 貴重!

 

 

なぜ、ここがわかりにくいかというと、
入り口が国道に向いていなから!!!

存在をアピールする看板が出ているわけでもなく、建物の側面しか見えないから 気づかずに通り過ぎてしまうのです〜😅

週2回、日曜日と木曜日 昼12時〜18時の限定営業です。

【宝湯】は、古くから地元住民に愛される温泉銭湯。
入り口で男女に分かれていて、ドアから中に入り、番台で湯銭を払います。

ただ、ご主人は ちょいちょい姿が見えなくなるので、入浴料は370円(2023年12月現在)を番台に置くか、後から渡すか その時々!ということもあります。

あとで理由を書きますが、ご主人は「お客さんを送迎に行く」と言って出かけてしまうので、 先ずは “とても人の良いご主人だから”  ということで ご理解ください😊

 

靴を脱いだその場全体が、脱衣場です。

男湯脱衣場
窓側から見た 男湯脱衣場
女湯脱衣場

先ずは脱衣籠を確保して、着替える場所を確保。

ここでご主人
「入って、右側の浴槽が…、ん〜まぁいいや!中に常連さん居るから教えてもらいな!俺が女湯一緒に着いてく訳にいかないからな! ハハッ😆」と言い放ち、男湯へ消える。 笑

一方、男湯では
「なんでそんな遠くからわざわざ来たのさー?🤣物好きだなぁ!」と笑いながら、
「コーヒーと炭酸、どっちがいい!? 用意しておくから風呂あがってから飲みな!」 と言って、すこぶる元気良く、気さくな感じでお話ししてくれました。

 

さて、それでは、温泉銭湯 いただいてきましょう🙏✨

循環なし 加温なし 加水なし  ヨシ!   もちろん消毒もなし✨

石鹸類は各自お持ちください。
洗い場にシャワーは無く(ありますが使用不可)、
お湯と水に分かれたカランが設置されています。

女湯
洗い場
男湯
洗い場(だったところ) カランなし シャワーは出ません
男湯洗い場

カランのレバー 懐かしい…!!
赤を押すと源泉がそのまま、ダーっと出てきて
モール泉特有の色と香り🩷

宝湯の源泉は、腐食質8.9mg/kg含有と温泉分析書にも表されているモール温泉です🌳♨️🌲

⬇️クリックで再生

源泉そのままでは熱いので、桶の中で温度調整。 昭和の銭湯を思い出します😁

 

正面にドンと大きく配置されている浴槽は、2つに分かれています。
男女浴室を隔てる壁側 小さい浴槽が高温湯、
大きい方の浴槽が低温(…ではないケド)

湯口は大浴槽にある ライオンのような顔の口からダバーッ

湯口から広がる消えない泡が、隠れ泉質を表しています!

マイナスイオンに含まれる15%の炭酸水素が反応して植物性のタンパク質を包み込み、それが消えにくい泡となってお湯の表面に浮いているのでしょう!

天然石鹸のような洗浄の役割も秘めているので、肌はすっきりしっとり✨
そして、内臓が温まって免疫アップ!

 

健康長寿&美肌の【宝湯】に、
『通いたくても足が悪くて』『長く歩けないからなかなか自分じゃ行けないんだよね』という、昔から宝湯が大好きな 元気だけど通いにくいお父さんお母さんが、何人もいらっしゃる!
そんな方達のために、ご主人は週2回、皆さんを送り迎えして差し上げ営業しているそうです。

そのため、 ちょいちょい ご主人は「ちょっと行ってくる!」と留守にされる。

温泉も ご主人の人柄も とっても温かい 宝湯でした🥰

 

ケイホク温泉 宝湯 温泉分析書
ケイホク温泉 宝湯 温泉分析書
ケイホク温泉 宝湯 温泉分析書別表
ケイホク温泉 宝湯 温泉分析書別表